詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
首の辺りが冷えてきたから
君がくれたマフラー
巻いて出かけよう
少しだけ君の性格がよく現れてるそんなマフラー
でも暖かいのは変わらない
元々見てくれなんか気にはしない
そういえばもうじき
クリスマスだね
一年はあっという間だね
商店街を歩けば
どのお店もイルミネーションで飾り付けられてる
夜になれば輝いて綺麗だね
今年のクリスマスは
君のいないクリスマス
だからケーキは食べないんだ
一人だけで食べたって虚しくなるだけだから
ツリーも何も飾らないんだ
テレビもわざと見ないことにした
なんだか悲しくなるしね
君を思いだして泣いてしまうかもしれないから
君とマフラー
なくしてしまったのは君という愛
せっかく君のために秘密で買った指輪も
渡すことなく
君は北風みたいに僕のまえから消えてった
ただ一つ
不似合いな笑顔とマフラーを残して。
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