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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3330] 流れ星、ひとすじ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][得票][編集]


星はひとつひとつが物語をもっているという
はるかな物語をもっているという
今流れた星はすでに流れている星で
今見えた星はもうすでに消えた星
残像を追いかけるように僕も流れ星になろう
いつか僕が生きた足跡を誰かが夜空に見るように
誰かが僕の人生の姿を見てくれたらうれしいから

影みたいな存在でも闇の中で誰かの瞳の中で光り輝くような人になりたい
願うならば流れ星、ひとすじ
僕は永久に眠ったあと魂を輝かせて夜空を旅したい
誰かの瞳の中で生きれればいい
輝いて 輝いて
その一瞬を
その一瞬が誰かの目にふれられるように
生放送みたいにその時を見てくれなくてもあらかじめ録画した瞬間でもいいから
僕は輝きたい
輝きたいんだ
流れ星になって
流れ星になって

いつか
絶え間ない闇の中で誰かの心を さびしい気持ちを癒せればなおいい
素晴らしい
上出来だ
僕が生まれてきた意味がそれで果たされる 果たされる。

2008/12/16 (Tue)

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