詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
君に好きだって言う
ただそれだけのことなのになぜこうも難しいんだろう、言葉にすればばかみたいに簡単だ
君に好きだって思われる
ただそれだけのことなのになぜ僕は君の瞳に映らない
恋愛対象からはみ出してるんだろう 君が好きになるのはいつも雑誌に載るような顔立ちのいい男ばかり
思いはだれにも負けない
でも思いだけではジャマなだけだね
君に振り向いてもらわなければ思いなんて一方通行じゃ意味はない
返らない思いは逆にせつないだけ
愛を伝えたい 愛を伝えてほしい
近づきたいし 近づいてきてほしい
心はいつも欲と期待であふれてる
願うだけでなにもできてないけど
踏み出すことがこわいんだよ すべて僕が言った言葉で壊れてしまいそうで
頑張りたいのに頑張れない
そんな気持ちでいるよ
毎日、生暖かい溜息ゆらして生きてるよ
生きてる心地はあまり感じられないけど…
人を好きになるってこんなにも苦しくって辛いんだ
好きになるって言葉だけならたしかに素晴らしい言葉だ
だけれどそんな気持ち抱いた人は素晴らしいというまえに苦しみ抱く それほど入れ込んでしまう
思いすべてがそれに吸い寄せられてしまう
なにも手につかない
君を愛してるから
愛してるから
その証拠に僕は今こんなにもほらもどかしいよ
君を好きになった苦しみ 君に愛されない悲しみ 本当のこと言えない悔しさ
すべて自分のおそれのせいなのに
始まってもいない恋を終わった恋とあきらめたかのように目をそらす 現状から逃げる
心なしか君の背中が 笑顔が遠く遠く見えるよ
このままじゃ永遠に手が届かなくなるのに
なんで僕はあの時
君に言えないまま 言わないまま
恋を永遠にしたんだろう
今でも不思議だよ
言いたかったのに言えなかったんだよ ただそれだけが今も心の奥に引っかかっていて歯がゆい…
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