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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3409] 風に吹かれて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕にとって夕暮れの赤い色はやさしいあなたを思い出せる色
君にとって夕暮れの赤い色はどんな意味合いをもってるのか

青空 雨降りの曇り空
いろんな色の空の下で
今日も季節の風に吹かれながら
ひとり物思いに口笛なんか吹いてみたり
黄昏てみたりするうちに風に吹かれていやなことも忘れられるから
また僕は笑顔とりもどせるよ
高く高く築いたプライドも守ってきた由緒ある誇りも今ならば 今だけは
くだらなく思えるくらい瞳に映る夕暮れが美しすぎて
もうほかのものに目移りする余裕もない
それほど君がきれいってことだよ

あの日 あの夕暮れ
眺めたあの空を僕は忘れないから 君も記憶にとどめておいて
シャララ もうなにも迷わない 僕は君が好き
ただそれだけでいいじゃないか
なにを迷ってたんだろう
誰よりもひときわ輝く愛なんて手に入れられなくても
ふつう以上
シンプル以上
素晴らしい愛なんてなかったのに
僕はなにをまごまごしてたのかな
ごめんね
遅くなったね
僕は君を愛してる
今空を朱(あけ)に染める夕暮れに誓うから
得意の愛のうた自慢げに歌わさせて
ルラララ 二人おなじ空の下おなじ風に吹かれて おなじ時を感じて おなじ世界の上に立つおなじ人として
誰よりも強い絆で心を結びあおう
それだけでなにもかもゆるされる
そんな気がするのは僕だけかなあ

だから今日も夕暮れは何ひとつ変わらず美しいまま
僕の瞳の中で涙がでるくらいどこまでも広がるから
揺れる 君の髪
さり気なく流れる時間
永遠に感じてしまうけど永遠じゃない
でも今はそんなこと忘れて愛し合える
そんな幸せをつかんで離さない 離さない
言葉が宙を舞い二人の明日をどこまでも追いかけながら
ついてくる 不安や悲しみにさえ笑いかけたら素敵な1日の始まりが再び僕らの目を覚まさせる。

2008/12/27 (Sat)

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