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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3493] 電波塔
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


電波塔が光ってる
君はなにも知らないまま電波塔を眺めてる

電波塔が崩れてく
君はなにも知らないまま電波塔の下敷きになる

今はないあの電波塔はいまにして思えば夢だったんだね
僕の悪い夢だったんだね
叶えたかった夢だったんだね

そして僕はその夢に君を巻き込んでしまった
今はいない君は…
電波塔の下敷きになって息絶えた
今でも電波塔は人を待ってる 夢を探してる人とか
夢を餌にして
食い物にしようと待ってる
悪夢の鉄塔
光る電波塔
偽りの夢の塔
それが電波塔
悪い夢の巣窟
その本体
憎き電波塔
憎き自分と
憎き電波塔。

2009/01/11 (Sun)

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