詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
電波塔が光ってる
君はなにも知らないまま電波塔を眺めてる
電波塔が崩れてく
君はなにも知らないまま電波塔の下敷きになる
今はないあの電波塔はいまにして思えば夢だったんだね
僕の悪い夢だったんだね
叶えたかった夢だったんだね
そして僕はその夢に君を巻き込んでしまった
今はいない君は…
電波塔の下敷きになって息絶えた
今でも電波塔は人を待ってる 夢を探してる人とか
夢を餌にして
食い物にしようと待ってる
悪夢の鉄塔
光る電波塔
偽りの夢の塔
それが電波塔
悪い夢の巣窟
その本体
憎き電波塔
憎き自分と
憎き電波塔。
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