詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
最早、手遅れになってから気づいても
今さらもう後戻りなんかできるわけもないさ
たとえばよく僕がすること
非常に焦る
駅のトイレなどでトイレットペーパーを使おうと思ったらペーパーがあるべき場所にはただ茶色い厚紙でできた筒があるだけだった
換えも運もなかったよ 一時間くらい悩んだあげくに
ふいに思い出して
ポケットの中を探れば運のいいことにさっき駅前でもらったポケットティッシュがありました
ああ、よかったな
こんな奇跡に出会えて イチジはどうなるものかとハラハラしてたけど大丈夫だとはわかればなんてこともなく笑えるんだ
そのように最悪な展開だと思われてもどこかにきっと焦り隠せないキミを守ってくれる救いの神様の手やら
脱出口があるはずで
それを探す勇気を持つことも人生をうまく乗り越えるひとつのすべさ
元気だしなよ
きっと 不幸ばかり起きる人生なんてあるわけない
あるわけないんだ
手をそっとひらけば運のないキミの中にもある青空がキミをいつも包んでくれる
目を閉じりゃキミを変わらないまなざしで見つめてくれる太陽がキミを愛してくれるだろ
今日もどこかで
それが彼女でも彼氏でも友達でも親でもキミは確かにその人たちから必要に 大切に思われてんだ
頭 冷やしてごらん
何かがそこから見えてくる
のぞいてごらん
隠れた秘密の穴から
僕を必要にしてくれるすべての人よ
僕はあなたたちの青空になりたい
そしてあなたたちという青空に包まれたい
お互いに助け合いながら青空同士
これからもいろんな不幸や災難に見舞われても負けないで打開策を探そうね
一緒に
どこにいても
僕は大丈夫
あなたたちがいれば
それだけであの日のようにトイレットペーパーにめぐまれなくてもポケットティッシュにも見放されてもどうにかこうにかやってみせるよ…きっとね
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