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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3509] 欲望とワルツ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


人生という舞台上でみんな偽りという仮面で素顔 隠して生きる貴族なんだよ
社会は世の中は規模のでかい仮面舞踏会 踊るための舞台
金と欲望を踊らせてその身体(み)に罪を背負い
誰もが野ざらしの自由を与えられた罪多き野獣(けもの)だ

仮面の裏に隠したその素顔を見せてはくれまいか
どれだけの愛を注ごうとそれは結局水の泡
金さえあればとんずらさ
そんな小汚いずる賢いネズミたち
自分たちの利益のためなら他人のことなどいとわない、他人の不幸は密の味
今宵は誰をカモにしてこの磨きかけられた金儲けの道具(からだ)を使って
いくら稼ごうか

欲望と甘美なる音楽に包まれてワルツでも
ワインと泥水くらいに違いがわかるならワインも好きになれるけど
私専門家じゃないからワイン全般はぜんぜんわからない

ステップは続く
金しか見えてない
悪いわね あんたの金 ぜんぶ私のものよ
当然よ
あんたみたいな奴とつきあってあげてるんだから
いわばレンタル料ね
つまらないのに話聞いてあげたんだから
銭はもらうわよ
泣くんじゃないわよ
悪く思わないでね
少しかわいそうだけど

これが私悪女の姿
素顔なの
誰よりもだまされた
あんたが知ってるでしょ

もうすぐそこまで
財布までそこまで
それまでくだらない
やりたくもない
ワルツを でも私はあなたとじゃなく欲望とワルツしてるのよ

なんかひとつの人生みたいね
なんか誰かの人生みたいね

思わず 笑いがこみ上げる 夜。

2009/01/12 (Mon)

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