詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
おまえの母ちゃん
僕のママとは違って最悪!貧乳だしさ
そのうえ不細工なのを隠すためにめったやたら化粧しまくる 厚化粧女!
逆にお化けだね お化け屋敷のバイトにむいてんじゃない! ハリウッドのホラー映画もいけそうじゃない?
そんなことを言ったら僕らの友情は跡形もなく砕け散る
だからそういうときはうまくお世辞でカバー
友情つなげるために
友情断ち切らないために
おまえの母ちゃんに対する本音を歯がゆい気持ちで隠したんだからお疲れさまの一言くらいはほしいよね
なんて罰当たりなんだろう 僕
なんて暗い性格なんだろう 僕
次から次へと悪い言葉がうまく出てくるもんだ 発信元はどこだろう
魅惑的な僕の母さん
それと引き替えなんなんだおまえの母ちゃん…
人間なのか? 自分でも恐ろしいや
いじめる立場の人ってだいたいこんな感じかな いじめたことなんてないからわからないが
やっぱりいやなもんだ いやなもんだ
いじめてしまわなくても傍観者に成り下がる人たちにもなりたくない
何か 何か 何かないか
僕が 僕が 僕ができる
何か 何か 何かあるか
めぐる輪廻 その影にひそむ闇の蠢き
一度枯れた花が返り咲く恐怖
まるで 悪夢
これは 悪夢
僕の中にもそんな気持ちが咲いてるのかな
イヤだなあ
イヤだなあ
イヤだなあ
今すぐ燃やしたい
まったくもって
悲しきデスティニー
背負っちまったもんだ
悲しきデスティニー
つかんじまったもんだ
汚れた世界にこれ以上浸かったらいつかは僕も誰かと同じように
あぁあ…考えたくもない
あぁあ…そんな自分にふるえをきたす
こわいよ
こわいよ…お母さん
人間がこわいよ
自分がこわいよ
たすけてよ…お母さん。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -