詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕の隣で揺れるのは
まだ真新しい不安です
僕の隣で揺れるのは
見飽きた街の景色です
君の隣で揺れるのは
変わらないという幸せ
君の隣で揺れるのは
変わっていくドキドキ
僕とは価値観も考え方も違うから
同じ不安でも同じ悲しみでも君には違うふうに見えてるのかな
危険もチャンスに見えてるんだろう?
積み木を積み続けるような日々も楽だよと笑えるのか?
誰ぞ 僕の隣で揺れているのは?
気づいてみればそれは大人になった君でした
君の気持ちが少しだけ僕に乗り移る
変わらないこと
変わっていくということ
なんとなくわかったような気がした
その良いところも
君がいたから
だから今は
僕の隣で揺れるのは
昨日とは違う新しくて懐かしい今日という恰好の居場所
見つけてみるよ
探してみるよ
この足を歩かせて
いつか いつか
いいや 今すぐ
かたくしまったドアをそっとひらいて
地面に足をつけてみる
不安と悲しみと倦怠感がただよう世界で
もう一度素晴らしい何か探してみる
僕の隣で揺れる君にいつか最高の笑顔見せられるように落としてきた笑顔探しにゆく
君は今のままの僕でも愛してくれるという
でもそれだけじゃ明日はひらかないよ
だから歩き出す
新しい世界へ
いざ 僕はゆこう。
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