誰もいない 駅の改札 意味もないのに 虚ろな瞳で眺める 白い息が切なくさせる 冬はもう終わり これで終わり やっと終わり そう呟く 僕の瞳には 微塵の光もなくなっていた あるのはただ、虚ろに見つめる 記憶の中の思い出と 心に繋いだ 孤独な鎖 それだけ ただそれだけ。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]