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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3626] タイム・ループ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


さよならの数だけはじまりがある
何かが終われば何かがはじまるよ

新しい何かが始まれば何かは終わるけどせつなさにはしないで 悲しい涙を流してもつぎのうれし涙のために残しましょう
観覧車が回る 一周ごとに歳をとりまたひとつ季節は過ぎる
今日もすこしずつゆっくり安らかな日にちかづいてる
明日もすこしずつゆっくり回り続ける 安らかな日にむかって

タイムループ
眠れる時よ
回る時よ
今 降り注ぐがいい
幸せの雨よ
うれし涙よ
タイムループ
おごれる時よ
ふるえる時よ
今 うけとるがいい
生きる喜びを
生きる幸せを

体中で感じるんだ
雨に濡れなさい
冷たくはない
やさしい雨を
心で感じるんだ
涙に濡れなさい
悲しくはない
喜びの雨を

こたえにならないこの気持ち
夢のはじまりのようなぼやけた目覚めがいつか僕を生み出し
やがて僕を連れ去る
ただそれだけまでの時間を人は…

流れを憎み
すべてを憎み
たどり着いた今に感じる痛みはやがて安らぎへと変わる
雨もやみ虹が顔をだす

素晴らしい落日
夕陽の沈む景色のよな
そんな人生であれ
悲しい日も
涙に暮れる日も
無碍に過ぎる日も
変わらぬ僕であれ

それが僕という
それが自分という
観覧車が回るということだよ

マイ・タイム・ループ
きっとそれで正しいんだろう
ユア・タイム・ループ
きっと君もそれで正しいんだ

回れ 回れ 回れ
ずっと君は君
回る 回る 回る
ずっと僕は僕

不器用でも、なら努力を重ねよう
おろかでも、ならまっすぐに
弱くても、ならやさしい人になる

何かは欠点でもべつの何かは大得意
何かは不得意でも何かが強み

それでいい
それでいい

さすがそれでこそ
人間だよ

繰り返してゆこう。

2009/02/06 (Fri)

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