詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
目が覚めたように僕はわずかな休息を終えて重い腰を上げる
いつもの忙しい日々に舞い戻り他人のヤジをあびつづけるよ
幸せじゃないってもし言ってしまったら家も職もない人に悪いかな
でもこの悲しみは拭い去れぬ大きな傷跡 隠せやしないんだ
それでも誰かにわかってほしい
楽園はどこにあるのかな
夢のつづきで目を覚ました僕は夢の途中にいて扉を開けたり閉めたりする
繰り返す日々の中で目を開けたりとじたり寝そべったり立ち上がったりする
いつか僕の命が明日に追いつけなくなってしまうとき
世界はまだ回り続けるのに僕の寿命がつきればそこで否応なくさよなら
夢のつづきで君に会いたいな
たとえつまらない嘘やまやかしの世界でも
夢の終わりで君とまた愛し合いたい
たとえすべてをなくしても君だけはなくしたくない
無人島へ水や食料より君をもっていきたい
それくらい必要なんだ
たとえは下手だけど本当なんだよ
自然保護より
動物愛護より
僕は君を守りたい
弱いくせにやたら強がる君のこと守りたい
包みたい
愛しすぎるくらい
愛したい
夢のつづきで君に会えるならこれ以上の幸福はない
僕の楽園はそこにある
君と僕がいる
そんな世界が僕の楽園
君を愛せるなら
君が幸せになれるならどんな世界でも楽園とよべるよね
夢のつづきで君をまた引き続き愛したい
終わらない夢の中で夢はまだ終わらない
楽園は繰り返される
焼き増しされるように君と生きる世界が死後の二人の記憶に転写される
そうだといいね
そうだといいね
よしんば二人同時に逝けなくても大丈夫
僕が先なら待ってるから
あっちの世界でいつものように君の帰りを
僕があとならいつものように待っててよ すぐ逝くから
そんなつづきがあるならいいなあ…
第二巡目のはじまりがあればいい。
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