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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3736] 悲しみのある世界で
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


消えない 悲しみは忘れたふりをしてそのまま見て見ぬふりすればいいよ
そのうち悲しみなんかほっといても消えちゃうから

消えない悲しみなんてありはしないさ
少しでもプラスに考えていこうじゃないか
時間はかかるかもしれないけど
当たり前みたいな励まししかあげられはしないけどたぶんどんな悲しみもいつかは身体をはなれてく
心からすーっと抜けていく
魂みたいに

だから 悲しみなんか気にせず笑い飛ばせなくてもせめてほっておこう
大丈夫 それを増すような喜びがその深い悲しみを忘れさせてくれるから
その喜びの登場にまかせてチャンスだと思って忘れちゃえ
できるなら

悲しみはそうだよね
悲しみは忘れづらいからいやなくらい記憶にいつまでもあざやかに残るけど
喜びとか楽しい記憶はなぜかそれほどあざやかには残らないだろう
もしも喜びが悲しみよりあざやかに心に残るならこんな悲しい思いはしなくてすんだ
そんな仕方ないこと言ってないで笑う努力でもしてみたら?
自分にちょっと厳しく言ってみたよ
そのとたんあふれ出した涙

悲しみに悲しませられた心がふらついたらそれを支える僕も必要だからやさしい自分もどうか捨てないで
悲しみがどうしてもつらいなら遠慮せず無理をせずそんな自分にすがりなさい
ひとりだからなんて言ってないで
いずれはひとりだ
誰も みんな
ひとりで生きていけるつよさをもたなくちゃ仕方ないだろう?

そんなんだからかんたんなダンスも踊れないんだよ
なんて声がどこからか聞こえてきそうだよ

眠れない夜はぐっすり眠れる夜よりはるかに多いけど気にするなっていうほうが無理かもしれないけど
できるだけ そうできるだけやってみてごらん

消えない 悲しみが君の心の中に雨を降らせてもその雨やます太陽がすぐに心に昇るんだ
目を開ければそこはきっと光の世界だよ。

2009/03/04 (Wed)

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