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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3749] 亀さん日和
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


のしのしのんびり歩く亀さんの生き方を見習うのさ
あんなふうにいつもゆっくり生きてる亀さんを見習うのさ
急いで生きてみたっていつかは終わる人生だしそのぶん理不尽背負って生きてるんだから
ゆっくり生きて窓からの景色を楽しむくらいゆるされてもいいはず
亀さんは甲良を背負う
ぼくらは甲良だけじゃなく責任とか理不尽とか法律とかいろんなもの背負う
でも亀も人間も共通するのは生きてるということ
だからぼくらはゆっくりのんびり生きる権利がある
毎日悲しいそのぶん笑う権利がある

亀さん 何も言わないけど大事なこと教えてもらったよ
その姿にありがとう
素晴らしい生き方だ
盗ませてね 亀さん

もしもし亀よ亀さんよ
眠そうなまぶたの亀さんよ
ミドリのからだいっぱいに悲しみつめてあなたは歩く
ぼくらのように
ぼくら以上に
亀さん 歩く
亀さん 歩く
だからぼくらも負けじと歩く
まるでレースだね
死ぬまで競争だ
負けないよ 亀さん
だからぼくはもっと笑う
昨日より今日
今日より明日とぼくらはそだつ。

2009/03/10 (Tue)

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