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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3797] とれじゃー
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


白と黒の選択にせまられて今日もはじまるモノクロの一日
YESかNO それ以外は求められてない
どうやら僕はついに終わりらしい
どちらも選べない僕はこの世界じゃ悪だから
狂ったような夏の陽射しのようにゆがんだ光の中でひとりぼっち生きていくよ
なにも選ばず なににもとらわれず
ただ思うまま生きていきたい
それだけなのにそれも許されない世の中ならいっそ抜け出して出口をさがす旅にでる
僕はひとりぼっち旅にでる
船出は今から
穴のあいたカバンに適当なものつっこんで自転車でゆく
無謀な旅と言われてももうはじまっている 止められやしない
風に吹かれ宛もなく心のコンパスがさす方へ
狂った時計を投げ捨てて時間にもなにもとらわれず僕はただ心のまま進む

俺は小さな 小さな
アリンコみたいな
くだらなく大切な思いひとつ背負ったとれじゃー
それじゃもう行こうかなとれじゃー行こうかな

はるか向こう
光が僕に手を振って
呼ぶかすかな声
したような気がした
だから行くのさ
たとえなにがこの先僕を待ってても
頼りなくても自分を信じてく 信じてく
我はとれじゃー
勇気ある冒険者。

2009/03/22 (Sun)

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