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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[383] 空と大地の境界(後半)
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


見上げれば
何処までも続く青々とした空
だが時に雨降り
酷ければ嵐や猛吹雪
遠くできこえる稲光の音
だが後ずさりはしない
私はそれでも前に進む
雷が落ちようが
台風が過ぎようが
私は逃げることはしない
ただ前へ前へ進んでいくだけ

やがて
悪天候だった空に
陽射しが照り
さっきまでの天気が嘘のように
太陽が朽ち果てた大地を甦らせる
悲しみは過ぎ
喜びが生まれる

僕たちの生きる
世界はいつだって
空と大地を境目にして
鳥は空を飛び
人や獣は地を歩く
同じだけの時間の中で
違った寿命を持つ
生き物の中で
人間の私は最も
寿命の長い生き物だ
だからこそ私は生きる
生きていつの日か追いかける
夢を叶えてみせる
そのために今を生きている
そのため今を輝かせ
未来に活かす必要がある
だから私は前へ行く
だから私は前へ進む
そのために与えられた
嬉しくも儚い長き命
無駄にすることなく
生きていく

たとえ
その先にどんな絶望が待ち受けていようと
私は進む
明日へ進む
未来へ生きる
そう決めたときから
覚悟をしているから
私は迷わず生きよう
生きてみせよう。

2007/01/23 (Tue)

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