詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ねぇなんで君は僕なんかと付き合おうと思ったたの?今でもそれが疑問で仕方ない
金もなにもないし君に何か喜ぶことしてあげられるほど融通も利かないしなにより免許もない
君が声をかけてきてくれなければ永遠に釣りあうこともなかったふたりがいま同じ部屋の中 それなりにやってる
あわなさそうなふたりも何年か暮らすうちにすっかり様になってきたね
最初のころのぎこちなさは今では嘘のようにふたり 近づいた
そして ふたりは互いの距離を縮めてく
少しずつ少しずつ確実にうめていくよ
あと何センチ あと何ミリ 少しの隙間もゆるさない君とうなずくばかりの僕
愛は複雑
絡まるほど複雑に入り組んでゆく
たとえふたりの心の距離がうまりきってもまた隙間が生まれれば磁石のように反発する性質に変わる
だから喧嘩して少し距離を置いて話し合う場をもうけたりしながらその中で同じ極になれるように
僕らの距離はいつのまにかセンチメートルのあいだを行き交う
でも それでいいと君は笑ってくれたからたかがセンチメートル
いつでもくっついていたら互いの時間もなくなるしね
愛する恋人同士でも自分の時間がほしいもの
だから大切な時だけふたりは磁石のように引き寄せあう
タイミングはそれとなくわかる
そんな愛がちょうどいいんじゃない?
ふたりはうなずきあった
ふたりはうなずきあって
愛と自分とのシーソーを一定にしてバランスとった
それが一番いいね
その距離 ナイス距離。
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -