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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3890] 愛がそこにあるかぎり
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ねぇ 僕の話をちょっと聞いてほしいんだ
とても大切な話だよ
なに、短時間ですぐ終わるからがまんする必要はない身構える必要もないけれど
その中にたくさんの愛を詰め込むから何時間話すよりきっと濃い時間だよ
君のすべてがこの短時間の中に詰まってるから聞いたあとでいいから考えてみて
僕も考えるから

「愛してる」 ただそれだけでふたりはいつまでも見るも堪えないくらいくっつきあって日々をなんてことはなく暮らしていける
そんなありふれた幸せ 今もここにある
あの日 夢みてた念願の未来がさりげなく僕らにほほえむ

生活の中に根付くちょっとしたことが愛だったり優しさだったりしたならすてきだよね
僕らはこれ見よがしに言葉にしなくてもおたがい心でうなずきあう それこそが不思議な魔法で僕らはそれにふれるたび何度も生まれ変われる

千もの言葉より数秒ですむようなたったひとつの笑いあえる場面
何万回でも何億回でも繰り返してく短い命の中で寿命以上の時間を感じさせるようなすばらしい人生
ふたりだからできること ふたりじゃなくちゃつくれない時間
いつでも愛がそこにあってそれを優しさがつつむよ
プレゼントのようにそっと明日の僕らに届く
変わらない愛と優しさ
そのすべてをやがてすばらしかったと振り返るその日まで一緒にいようよ

くだらない話もいっぱいしようね
愛がそこにあるかぎり
僕らはここにいる
昨日とおなじ場所で昨日と何ひとつ変わりない夢の中にいる
ずっとおなじ今日をなぞるように幸せは明日もまたつづく
ひきつづき悲しみもついてくるけれど僕らは傷つけあうぶん大切な大切なこと知るんだ
無意味じゃない
傷つけあうこともちゃんと意味のあること
明日もし傷つけあうとしてもそのかわり大切なこと学ぼうね
そう思える気持ちがそばにあるかぎり君と僕の物語は明日へとつづいてく。

2009/04/08 (Wed)

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