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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[39] 初恋葬送曲
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


信号待ちをしていたんだ
青になると同時に早足に歩き出す
車の行き交う冷たいアスファルトの上を
白と黒と灰色と透明
僕の瞳に映った色
雨が日が落ちるにつれて
つよくなるって天気予報士がブラウン管の向こうで言っていた

都会の街に
雨が降りしきる
涙と区別が付かないくらい
たくさんの雨が降ってた

夜も昼も朝も
代わり映えもなく
ただただやるべきことをこなしてくだけの毎日
嫌気がさしたんだ
それでも生きてたんだ
言葉にすれば長くなるほど嘘をつき続けてきた

降り注ぐ雨と
寂しい帰り道
家へ行く道がとても長く感じた
初恋葬送曲。

2006/12/13 (Wed)

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