詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
枯れ葉 散りぬるを
くしゃっと風に舞いどこかに消えてく
空を見た 赤い夕陽に誰かが離してしまった赤い風船
夕陽にとけ込んでなんかフシギ
僕は影をアスファルトに落とし歩く
家まで影とふたり
枯れ葉のように風にゆすぶられ
あっちにふらふら
こっちにぷらぷら
孤独な旅人
家の中でも
外に出ても
ひとりぼっち
涙は窓から風に流して今日の悲しみは忘れたことに
今 僕の心の中の枯れ葉はしなってくしゃり音を立て夕暮れの色に染まった
ため息も考えようによってはたばこの煙
今 俺 かっちょいい
そう思った 夕暮れに。
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