詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
一生の不覚だ これは現実なのか
自分をまた縁起でもない言葉で悲しませてしまった
1日の中 思えば失敗ばかり
早く家に帰りたいと思うばかり
狭い工場の片隅で必死に働く俺
怒られてばかりだ
人はそれをふつうと笑うけど僕には人よりずっと流す涙多すぎる気がするんだ
幸せを求めてたどり着いた未来なのにこんなはずじゃなかったと嘆く
そしてこんなことになるなら生まれてきたことが間違えだと口走る馬鹿な俺のことを跡形もなく消し去ってくれたら幸せになれる
いったい何回間違えて僕はゆくのだろう たぶん何回でも間違えてゆくつもりさ
間違えることも人間の証と笑いたい自分をけ飛ばしても常識を抱きしめることが理解できない
幸せはここにはない
幸せはどこにもない
僕が求めてる幸せは
空の上 雲の彼方
夕暮れが今日も空を真っ赤に染めている
涙のしょっぱさがいやに切ないなあ
立ち尽くす僕のこのからだが熱をおびたら帰ろうよ
もと来た道を
足下に影をたしかめて僕はほんの少し笑う
嗚呼 この気持ちはなんだろう
言葉にもならないや
涙ばかり ため息ばかり溢れるだけで切ない
今まで生きてきた道
これから歩む道
転んだ記憶
明日に不安が揺れてる
目に見えてわかる今日と同じ悲しみ
また涙が止まらないよ
幸せを求めてたどり着いた未来なのにこんなはずじゃなかったと嘆く
そしてこんなことになるなら生まれてきたことが間違えだと口走る馬鹿な俺のことを跡形もなく消し去ってくれたら幸せになれる
そんな勘違いを信じながら日々は怒濤に流れ延々に続いてく
それもまた生きるってことかな
ただここにいて存在するだけで悲しみは僕を切なさで焦がすのに未来はさらなる悲しみで僕を灰にする気のようでまた泣きたくなる
この気持ちは切ない気持ち
完。
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