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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3953] 夏の幻
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


ボクのよく知る青春はきっと夏の中にあるよ
あの懐かしい蝉時雨の彼方にあるのさ
今も耳をすませばほらどこからか聞こえてくるだろう

長い田舎道をキミと二人自転車転がして帰る夕暮れにそっと渡したラブレター
遠い日の幻

キミを今でも愛してるよ
夏は過ぎてもまた巡りくるから
夏はボクをいつも懐かしい気持ちにするから空に花火があがればキミのこと呼んでしまうよ
そんなボクはキミのいた夏にまだ心を奪われたまま 今もいるのさ
遠い日の幻
夏の幻

遠ざかる蝉の鳴き声
薄れてく意識
窓から吹き込む風
カラカラ回る扇風機
ボクの夏はもう終わります
キミを忘れられぬままでずっと忘れられぬままで

夏はボクに幻を魅せる
とても綺麗な。

2009/04/19 (Sun)

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