生きる理由がわからなくても わからないまま死んでも ただ僕はここにいた そんな血ににじんだ事実が時間の流れにかき消されても 誰も同じ運命だから仕方ないよね でも ねえ 存在が風に消えても 残るもの ひとつだけある それは ねえ 生きていたという見えない証なんだよ それだけは消えないから 自分を信じてあげて 誰がどんなふうに自分を否定しても 存在が風に消えても。
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