詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
君についた嘘は僕にはくだらないくらいの嘘だ
だけども君にはその嘘が大きな大きな嘘だったんだろ
不器用で愚かな僕が嘘をつけるほど頭がいい男だなんて君は知らなかった
こんな僕の偽りに君はどんな罰をくだすのかなあ
死刑は免れるかな
そればかり…
ごめんなさいじゃもうすまないくらい
ついた嘘はただ一回でもはじめてでも君を深い谷底へつき落とすほどの悲しみを抱かせたんだね
今さら 事の重大さに気づいてもおそすぎて自分の馬鹿さが垣間見えただけ
垣間見えただけ
ひとつの嘘から始まった喧嘩の行く末
さよならの花火が空高く舞い上がる
あとにはそう
残された僕と
冷たいだけの涙
かすんだ景色に溶ける君の背中
泣いていた君の背中があるだけ
よりをもどさないかなんて言えるわけないよ
だから恋はおわり
だから愛はおわり
ただそれだけなのになんでこうも悲しいのかなあ…
それは君に本気だったからでしょうか…
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