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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[3987] 幸福で不幸な物語
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


さびしい 悲しいさよならの色は何色?
楽しい 素晴らしいはじまりの色は何色?

気持ちにもそれぞれ色がある
だとすればそれは何色? そもそも僕は何色?

空に今問わば
無理だとさとすも
きっとそうしなくちゃ壊れそうだから

にじむばかりのリアルな世界
夢の中へ住居移したい 仕事も辞めたい
できない…できない…できない

なんて幸せ 恵まれてる
でもどこかでそんなあたりまえな幸せを疎ましく 憎んでる

幸せのような不幸せのような今に生きる人は誰もその物語の中の登場人物 いわばみんな主人公(悲劇の)
満足してる人よ
聞くがそれは完全なものか?

こたえは空に叫べ…

どうせ届くのだろうが
叫べば何かが吹っ切れる筈だよ

続いてく日々はそんな不純物を知らずにいつまでもいつまでも同じ製法で1日を僕らに笑顔で送り出す

ほらこれ以上の幸せはないだろ?
これぞ幸せだろ?って

ふざけてやがる
神よ いないことは黙ってただけでわかってるんだ!

自分の人生は神懸かり的なものじゃない
わかってるんだ!

なおも神様を崇める人の影

なぜだろう 僕にはわからない
根拠のない理屈に
理由のない意義に世界がひざまずく
宇宙人は信憑性がなくて神様にはあるのかい?

めちゃくちゃだな
世の中は
現実主義なくせして
都合がいいなあ
世の中は
矛盾してるぜ!

だから不幸なのか
そこが理由なのか

それさえわからない悲しさよ何色なのかすら教えられないおかしさよせめて僕にヒントをひとつ

今 そんなたくさんの疑問にふるえるウン億人の人々に光を降り注ぎたまえ

幸福で不幸な物語にハッピーエンドという素晴らしい終わりを
さよならの悲しさをかき消すようなはじまりの色で

世界を塗り替えてくれ!
うまくは言えないけれど!

2009/04/25 (Sat)

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