詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
僕はここに咲きたくて咲きたくて咲いたわけじゃないがいつのまにか気づいたらここに根を張って生きていた 僕として
理由のないものを人は紐解きたがる
僕もそんな性分だから
気になるんだ
なんで僕は生きていくのかな
風にたずねてみてもなにもこたえてはくれません
僕が生きていく道の先に待つ未来には花は咲くのかな
これから僕はどんな旅をしていくんだろうか どこを目指すのかはまだわからないけど行き先はいつでも宛のない気まぐれなほうが好きだぜ
その旅を応援してくれるかな 君や親は
履き慣れた靴でぬかるみに足をつっこみ汚していくたびなぜか自分をそこに見る
汚れきったからだを見ては生き甲斐を感じる
そんな仕事がしてみたい
本当は 本当はきれいな自分でいたいけど靴は汚すたび輝きを持つから
精一杯転んで
心まで泥だらけ
そんな人生なら
素晴らしい
素晴らしいはず
この旅の幕が下りるまで地図からはみ出して見たことも聞いたこともない場所へ行くんだ
それが夢
人からちょっと遅れても道をはずれても自分らしく生きれたら
そこにはきっと最高の朝陽が昇るから
深呼吸して 生きてることを今日も感じられたよ
汚れた空気を吐き出せばまた僕はきれいな僕になる
罪に手を染めても何ひとついいことなどなかった
今 気づいた
常識にとらわれた大人の言葉は嫌いだけど正しくてもちょっとは話のわかる正しさなら手をつなげると
遠く鳴る汽笛…それがはじまりの合図さ
遠くなる記憶…それでも踏み出すこの足
止まらない時の流れ
川下へと向かって石ころは転がってゆく
悲しくなるのは削られるから でもその代わりに嬉しいのは喜びを楽しいと感じれること
それが生まれた悲しみ
と同時に喜び
それはすなわち花なんです
感じた気持ちの種の数だけ咲くのさ。
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