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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[400] 風船
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


夕暮れ時の空
宛もなく
浮いてる
赤い風船

赤く色づいた雲
ともる電灯の光
帰ってく学生の後ろ姿
遙か遠く聞こえる
電車の走る音

揺れる半透明の空
荒む駅の壁
垂れ流した
涙の粒

夕闇の迫る空
そっと
風船
飛んでいく

どこか知らないけど
誰も知らないけど

そっと 風船
消えていく。

2007/01/25 (Thu)

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