詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
悲しいとき嬉しいとき流す涙はどこへ流れていくのかな
気になるけれど追えない
だから悲しいとき嬉しいとき行方も聞かれず聞かず涙は旅立つ
風のように
ただ名残を胸に咲かせて
それにぼくらはなにも文句ひとつ言わずにさよならさえ言わないでいるよ
涙は 涙は 人の記念すべき場面にかならず寄り添うのにありがとうさえ言われず涙もそれを望まずただあたりまえのように涙は消えるよ
今日も僕の瞳から出ていくよ
影も残さずに
憎いような愛しいような涙
死ぬまで君だけは寄り添ってくれるのか
うれしいけれどやっぱり悲しいな
イメージすれば
未来を
悲しくうれしい涙
あたたかく冷たい涙
混ざり合って
ミックスされて
僕を染める マーブル模様で
そして涙は行方もしらせずどこかへ消えてく
意味も存在も大きいのにかっこもつけず
ただ役割を果たす
そんな涙が僕にはあこがれの的だった
今も
旅人のようで
好きだったんだ
なぜか
僕もそんな旅人になりたいと思うのさ
悲しくしておきながらさり気ない喜びを置いていく
粋なあいつに感謝の言葉を言いたいのにいつも気づきゃ眠りの中
目覚めれば僕の顔には跡形もなく消えていた 涙…
悲しかったよ
お礼が言いたかったのに…
また次の機会で…
繰り返す 後悔の日々
涙には遠いな
ますます尊敬するよ
涙の旅人…
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