時の声は歌のように時々は耳障りで時々は嘘みたいに心地よくて耳にやさしい 時の足音はこっちの勝手でうるさくも穏やかにも聞こえる 速すぎる時の流れに追いつこうと必死にもがく姿が今 僕の心に映る僕の心に痛々しく映るのです 見るもの映すものすべてゆがませる鏡のような僕の心 幸せや愛さえ反転させて見せるのさ。
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