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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[412] さざ波
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

流されるままに
流されて
流れるままに
流れてく
流れてくから
流れるの...

君はいつもそう言う
そう言った後で
君はいつも悲しい顔をする
疲れたような落ち込んだような顔をする

君が俯けば
君の後ろの影も同じように俯く
君が涙すれば
君の心も同じように泣いている

僕はそれを見抜く力を持っている
君のことはこの3ヶ月で大体分かってしまった
君の悲しみも
君の喜びも
君の傷みも
すべてが分かってしまった...

分かってはいけないような気がして
分からなければだめなような気もして
ちょっと
考えては溜め息
深い深い溜め息

ちょっと
考えすぎて
ちょっと
眠ったりして

一日中
君のことでいっぱいだった...。

2007/01/26 (Fri)

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