詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
なぜに生きているだけでこんなに悲しいのかな
楽しい歌はどうして悲しい歌よりも歌うことが阻まれるのかな
花が咲いて
散ってゆく
ただそれだけのありふれた最初と最後のあいだを生きるだけがこんなに尊くて大変なのか
旅人はさよならの言葉さえ告げないままでこの世をあとにする
そんな日がいつか
僕にも来るんだなあ
僕が生まれ
僕が死んでゆく
ただそれだけの出来事がどうしてここまで愛しいのかな
どうしてここまで僕は愛せてしまえるのか
生きる悲しみ乗り越えてその先にある喜びをもっと感じたいから
生きるのさ
只それだけでも十分生きる理由として成立するじゃないか
生きる悲しみ
生きる喜び
今日も感じてる
光と影
浴びている
笑いきれない
泣きやめない気持ちがその場かぎり笑う気持ちのどこかにあるにはあるけど
だけど 笑うことが明日への一歩だと信じ明日を味方につけるよ
笑いきれないなら
泣きやめないなら
笑いきれるまで
泣きやめるまで
この気持ちと闘おう
僕は胸に誓うのです
生きる悲しみ
飛び越えて
眠れない夜も
すり抜けて
光にふれる
光にふれる
希望をつかむ
希望をつかむ。
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