詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
僕は生きてる
君も同じだろう
僕は笑えてる
君も同じだろう
そんなありふれた二人の真実は誰にとっても同じ真実だ
当たり前なそんな真実に安堵感を感じ人びとは心に花を咲かすだろう
希望という種を宿した心が絶望を枯らしてさ
僕らが今 存在している真実がよくできた偽りならばそれもいいだろう
ただ僕らは寄りかかる
そんな真実に
真実に真似をした
偽りってものにさ
だけど真実は光る
今日もすべての人の中
確かな道しるべになって足下を照らすんだ
手鏡のように自分の姿を小さく小さく映す心に悪魔が映っても悪魔が優しく微笑めばいい
真実ばかりを信じたくはない
真実ばかりが光を浴びる事はない
真実ばかりに教えられることはない
真実ばかりで扉は開かない
新しいドアに
そのノブに手をかけて開こうとする勇気に明日は応えはじめて光る その時
真実は本当の姿をあらわす
それが本当の信じるべき光かもね
君が信じた道を行きなさい
つむじ風 吹きすさぶ街の中
今日もひとつの嘘とひとつの真実を手に見えない闇に挑む
明日もまた何かに従いながら生きる
それが存在する唯一の方法
だとしたらだとしたらそんなものぶち壊してぶち壊してぶち壊して僕は自由の翼広げ笑う
高らかに
僕は僕が 君も君が
全世界の人が
自分で信じる真実を叫ぶ
それが人により
異なろうと
その人には揺るぎない真実
笑うな 笑うな
笑わせるな
真実はひとつじゃない
答がひとつじゃないように
人の数だけあるのさ
だから人はケンカもするし憎みあいもする
様々な真実が 違う色の真実が交錯するから 違う真実が重なりあうことはないから
君がいいんだっていうなら信じる真実を裏切らないで最後まで守れ
僕には解らなくても君には違いない真実。
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