詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
ボクは旅人 気づいたらこんな重装備
なれどいつから旅人をやってるんだろう 不思議だな
生まれたときから
その瞬間から旅人だったのだろうか
旅の舞台は地球という丸い惑星の中の小さなこの町から始まった
きっとよほどの事がない限りボクがこのふるさとから旅立つことはないんだ
一番安らえる場所
しかしこの町にも悲しみや切なさはある
どこへ行ってもそれはあるけれどなぜかふるさとのこの町の悲しみや切なさは痛いほど優しいんだよ
旅人はきっとこの世に生まれる前からもう旅人だったんだ
旅人という名前を名付けられる前からボクは生まれる事決まってたんだ
そんな推測をアタマの中に並べてみても本当かどうかなんてわからない
だから人はその人その人でそれぞれに定めのない旅立ちの理由を探し 生きてくうちに決めるのさ
早く見つける人
歳をとってから見つける人 様々だけど
みんな同じなのはみんなどんな人でも旅人だという事
死んでもそれは変わらない
だからねだからね
ボクはボクにいう
旅立ちはなにを求めてじゃなくなにかを求めて旅立ちはまずなにもわからない真っ白な地図を片手に宛も行き先も希望もなにもわからず進む
それでこそ旅の醍醐味
旅人らしさ
スリリングでエキサイティングな人生だろう
さあさあ楽しい楽しい人生のはじまりはじまり
目を開けてごらん
おそれず開けてごらん
さすれば見えよう
そなたの求めるもの
旅の中で見つかろう
ボクはボク自身に言う
旅人の誇りを胸に
明日も雨の中 嵐の中 風の中
なにかを求めて
それでもそれでもってしぶとく生きます
誰になにを言われても旅を続けるかやめるかはボク次第だ
聞け! 俺は旅を続ける
この涙を この叫びをおぼえておくがいい
いつか大きな波乱を巻き起こしてくれる
ボクの旅をけなした者どもへ…
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