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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[4221] 汚れた心にきれいな花は咲く
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


心の汚れをひとつ残らずきれいに洗い流せたらきっときっと素直になれる
だけれどだけれどそしたら素直になるから言いたいことすべて誰かに吐く
誰かがその言葉で傷つくことさえそのきれいすぎる心ではもはや嘘やお世辞も使えない 使えない

愛想笑いと帳じりあわせに疲れた1日
そん中で本当の気持ちもしもさらせたらきれいな心で誰もが平然と笑顔でおまえなんかシんじまえと毎日の様に言うのかな

そんなイメージ浮かんだ途端 僕はつくづくきれいな心じゃなくてよかったと思った
心は汚れがあるから救われてるんだ
完全にはきれいじゃないが汚れがあることで嘘や世辞でみんなとちょうどいい距離感 保てるんだね
きれいなだけの心
汚れのない心
そんな心ならばきっときっときっとあふれる涙の意味さえつかめない
血も涙もない人になる
だからよかった
汚い汚い汚い
僕がきれいに思えるから
汚れてたって
人にきれいなきれいなきれいな言葉や愛をあげられる

だから
僕は歌うように
さりげなく
なにげなく
思いを風にして
心に吹かすさ
例えるならちょっと髪を巻き上げる
そんな程度の気持ち

汚れた心にこそきれいな花は咲く
汚れた心だからこそ花の純白(しろ)さは際立ち目立つ

そう思う

当たり前が当たり前を呼びその当たり前がさらに別の当たり前に声をかけそうやって繰り返し続いてく。大切な事に気づく瞬間はそんな当たり前で簡単なものの中に咲くものだと気づいたから心はこんなに穏やかなんだね
晴れやかなんだね

今 心のピースはひとつの絵になりました
謎はすべて解けた

とても簡単でとても大事なことがわかった

僕は花を見つけた
汗と涙と泥で汚れた心の瞳のハシに花が見て取れる

あれがそうなんだね
みんなそうなんだね
探してごらん心の中を。

2009/06/05 (Fri)

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