詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
鏡に映る姿にひとり果てしない後悔に身を焦がす この醜さに
心は瞳じゃ映せない本当の自分の姿を映す鏡のようなもの
だから僕の心の鏡を通してガラスに映したんだね
僕の醜さ 自分ながらとても吐き気がします
見た目は誰が見ても美しいひとなのに心は醜い その仮面の下にはなにがあるのだろうか
心もからだもなにもかも美しいなんてひとはいないのだろうね
だけれどたとえ見た目が熟れたザクロのような姿としても美しい心ならばいいんだけれど
見た目が美しいひとしか愛せない貧しい心を捨てて愛せれば素敵だね
でも人間は醜さを嫌いに嫌う
心の鏡で自分の心をのぞいてみれば思うよりずっと汚いだろう
何よりひとを見た目で区別する それこそが心の醜さ 貧しさをあらわしてる
誰かの誰かの傷跡を愛せれば僕はいいと思うんだ
風船に針を刺して割るようにカンタンに見た目の美しさなんて心の貧しさ 醜さに崩壊する
永遠にあり続ける美しさは心なら保てるというのに
ひとは美の表側しか見ない
その裏側に手を伸ばそうとしないから仮面は割れて本心が見えちゃうのさ
見た目が醜いひとよりずっとずっと醜い心
それが一番醜いね
心鏡にいつも映る自分をかえりみたときにふと思ったよ。
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