詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
世界のせせらぎが地球の寝息から泣き声に聞こえるようになったのはいつからなんだ?
生まれる前から
生まれてまもなくしてから?
わからない
わからない
今 地球は病んでいる
治らない病に伏せってる
かわいそうに
かわいそうに
そんな情けさえ
地球には届かず
こちらの耳にも
地球の叫びは聞こえずみんなやりたい放題 我が物顔で地球を汚す やがていつかはゴミの山と化すのかな
そんな未来が遠く遠く見える
ゆゆしき問題であろう
せせらぎに少し耳をかたむけてみれば吸い殻や空き缶をポイ捨てするその心が痛むはず
痛まないならあなたの良心はもう身勝手な悪意に蝕まれてしまったんだろ
せせらぎを聞き分けられないようじゃ人間じゃない
名乗る資格もない
罪は裁かれるものだけが罪じゃない
隠れた罪も小さな過ちも罪は罪
時間をかけて人間は地球をころそうとしてる
一発でしとめるより残酷で冷酷だよ
地球になんの恨みがある 落ち度がある?
悪いのは 悪いのは身勝手にひとのせいにする身勝手な人間だ
自分の罪は己自身に課せ
地球をなんだと思っている?
ああ 青さは今や群青
せせらぎは悲鳴にも近いぜ
崩壊まであと何年だろう
大げさなんて思うな
聞こえるか?
地球の叫び
見えるのか?
地球のなみだ
その全てを責任とれるのか?
その身勝手さこそがもはや罪だ
罰を与えられぬからと案ずるなかれ
自分の首を自分で絞めてるんだぞ
わかってやってんのか?
みんなの気も知らないで
地球を汚すものどもよ血と煙に罪を紛らすな
地球は今 お目覚め
泣いている
嘆き悲しんでる
そのせせらぎを聞け!
深くよどんだ群青のせせらぎを
あんたらに汚された色をよく見るんだ!
[前頁] [甘味亭 真朱麻呂の部屋] [次頁]
- 詩人の部屋 -