詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
涙はうそをつかない
涙じゃうそはつけない
僕の涙はまるで素直すぎるから 素直すぎるから
皆さんもそうなのかしら
僕の涙と同じなのかな
嬉しい気持ちもどんなにごまかしてもやっぱり本当の気持ちはごまかせない
だから本当の気持ちがつい顔にでてしまうんだね
涙を流して悲しむあなたをたとえば僕がなぐさめてあげられたらいいのにな
悲しみはまるで雪のように冷たくて
悲しみはいつも僕に切ない余韻を残してく
本当にイヤなものさ
でもあんたがいるから僕はこうして喜びに出会ったときよりうれしくなるのかな
だとしたら
悲しみに感謝しなきゃならないな
悲しみは嫌みだからきっとそんなのいらねえなんていうだろう
けれど僕は去り行く悲しみの後ろ姿に一声かけます
オイ!どうもありがとさん
目いっぱい笑わせてもらうよ
あんたが残したこの余韻が相乗効果のように喜びを高めてくれるから
だから僕は
だから僕は
悲しみに向かって
ありがとう
感謝してもしきれない思いだとでもいうように
もう会えないみたいに叫ぶんだよ
涙はうそをつかない
全くそうかもしれないな
だってこの涙はうそじゃないし偽ろうとしても多分できないから
涙はうそをつけない
涙の前じゃうそは使えない
だって涙はあまりにも僕に優しすぎるから
だから声も言葉すら無くしてしまうよ
悲しいんじゃない
切ないんでもない
ただ涙は流れるの
生き物みたいに
悲しいとき
うれしいとき
そっと ただ
寄り添って
ああ なんか
一人じゃない
気がするから
悲しい涙
うれし涙
感謝できる
返しても返せないけど
感謝にさらに感謝積み重ねて
感謝しきれない思いでも感謝し続ければきっときっと涙は思いを届ける
もうここにはいない人にも
本物の涙なら真実だけを語る。
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