詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
広い広いこの宇宙の片隅に生まれた地球の中目覚めた僕の目に映ったはじめての世界はただ美しくて
誰かがそれを汚すのを憎らしく思うけど僕も例外じゃない
棚に上げた自分を棚から下ろす
宇宙の片隅にひときわ青く青く浮かんだまるいこの地球の中で悲しみ喜び 涙でぬれた僕の頬
まるでそれは地球が流す涙
人はだれもが地球の子ども
だから大切にしなきゃ 自分たちの未来を
なにもない暗闇に浮かんだ涙
みたいな地球がひとつ宇宙の中に美しく光る
すばらしいすばらしい
その暗闇にあかりをともしてみればきっと宇宙の終わりが見える
宇宙の終わりが見える
きっと悲しみにだって悲しみにだって終わりはあるから
宇宙にだって宇宙にだって終わりはある
すべてはよくできた手品
宇宙はそこにあるよ
みんなの傍に
いつでも手を伸ばせばみんな宇宙の中にいる
いつも地球から宇宙を眺めている
夜に月を見るように。
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