詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][得票][編集] |
僕が影なら
君は僕の光
僕の傍で
いつも
僕のこと
わかろう
わかろうと
してくれるから
僕が淋しい夜は
君が僕の光になってあたたかく照らしてくれる
だからね君に照らしてもらうばかりじゃ悪いから僕も照らしてあげるんだ
君の淋しい夜を少しでも和らげられたら
君の傷をほんのちょっとでも癒せたらいいなって思うから
光と影は君と僕
今 ひとつに重なる
重なるべきものじゃなくても愛し合う気持ちがふたつをひとつにするんだ
ふたりが手をつなぐように心は今 重なってひとつになる
ちょっとずつ
互いを知って
互いの弱さや
互いのもつ闇を
気づいてるからこそふたりは涙で心の汚れを洗おうとするんだ
互いの闇を互いが互いに打ち消しあう力を貸しあうんだ
光はやがて影と
影はやがて光と
同じ場所に落ち着き
同じ色に染まるから
光も影もほらきれいにそこにいる
ささやかな喜びの中にひそむ小さなほほえみを集めて思い出は膨らむんだ
今 ふたりの力で風船に空気を入れるように未来 膨らませてみよう
闇はいつか晴れる
この愛をもってすれば
変わった光だね君は
光を浴びれず
影に隠れた僕と
共に生きていってくれると笑ったから
僕といたって暗い人生になるだけなのにバカだなあなんて思ったことが僕は今はバカだと思うよ
影だって光になれる方法がある
君が教えてくれたことだよ
黒だって白と混ざれば灰色になる
渋くてかっこいいじゃないか
それと同じで光と影だって混ざり合えばきっとすてきなふたりになるよ
君は言ってくれました
光も影も互いを飲み込むこともなく
互いを尊重しあい互いに同じ場所に立つから同じ人でいられるんだね
そして僕は気づいた
影だけど素晴らしい人生だ
君と出会えたことで光を手にしたから
君は僕にとっての光だから。
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