詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
風に吹かれて黄昏て少し遠くの街へ行く
いつもよりも浮遊感があったから言葉にすればまるで宙に浮いてるような気分
それゆえ人混みにいてもなんだか平気だよ
いつもなら叫んでいてもおかしくはないのに今日はどうしてなのか風に吹かれてみたくなって出掛けてみたんだ
重い扉をそれとおなじくらい重い意思で開いたんだ
主人公気取りの物語はまだ続くかい?
自分に繰り返し問いつづける日々の波
僕はもう笑えるよ
誰かの助け無しでも笑えるよ
今はねやさしい風に吹かれてるから
大丈夫だと思うんだ
断言はできないがそんな気がするよ
あの見慣れた夕暮れもいつもの僕の街並みもおなじこと思ってると思うから
だからまだ
僕は風に吹かれていたいんだ
つらいことでも目を背けないでなるべく笑えるように悲しむために費やす労力を笑うための力に変えていくのさ
僕次第で明日は明るいぜ
風に吹かれて僕は悲しい夢も見る
楽しい夢も見る
繰り返し繰り返すこの街の変わらないリズムの中で僕は生きていくよ
時には笑って
あたりまえに泣いてさ
そんなつまらないようで恵まれた日々をただつづけてく
嘘もジョーダンも容易には通じないこの街で本気とやる気の無さで過ぎていく時間を見送るのだ
悲しみと喜びが程良いぐあいに混ざり合ったこの世界でずっと生きるならばそれなりの覚悟と根気を必要とするよ
行き交う誰もがほざいている
僕は聞いてるふり
見て見ぬふりだ
道を誤っても
後悔が待ってるとしてもとにかく自分なりに自分が選んだ道を生きたい
それが僕の決めた道でそれが明日の方向
この心がそっちだよ
指し示してる
ほらやっぱり
自分が選んだ道がいい
自分が選んだ道なら後悔もどこか優しいさ
僕は傷だらけになりながらも笑って行くんだ
光る未来がずっと先に見えるから。
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