詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
風の吹きすさぶ世の中の真ん中
負けじと突っ立っている僕はまるでスケアクロウ
上司につつかれても平気なふりでどっしりかまえます
いつまでもつことやら
旅は続く
最後に足跡の残る数だけ
見えないそのしるしが僕が旅をした唯一のあかし
ただ風の中
ああ風の中
僕は喜んで
かかしになろう
いま風の中
そう風の中
慈しんで
生きてやろうぜ
生きる選択は誰にも文句言わせねえ
神様は黙ってろ
お隣さんも
すっこめよ!
僕はただかかしのままにかかしでありつづけるためにかかしになるんだ
生まれも終わりも全てはそのためだけに
僕はあるものと思うことにしよう
そんな僕の涙だけ輝いている
素晴らしいスケアクロウ
素晴らしいスケアクロウ
笑った顔がまた生き生きとしているぞ
まだまだ 人生は
中盤からが勝負じゃい
鼻息も荒く僕はスケアクロウ。
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