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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[4407] 風に吹かれて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


風に吹かれて黄昏る夕暮れ
空をただ眺め 哀愁にひたる
わがままな気持ちを愛すべきか否か
それともこのまま正しさを貫くか
世の中 嘘なのか本当なのかわからないことばかりだから
何を信じていいやら

雨に降られて少し涙ぐむ
それでも涙なんてそう雨に混じってわからない
そんな風に僕の悲しみなんて世界じゃ小さなことなんだろう
報道されるニュースなんてごく一部
本当に大切なニュースは世の中の闇に埋もれたまま永遠に流れないのだ

それでもこの悲しみや切なさは本当なのさ

今 風に吹かれて
ちょっと深呼吸
靴音もお静かに
ただ明日へゆく
気ままな気持ち抱いてルールからはみ出さないように決められた道を沿って歩く

悲しいことは確かなのに何が悲しいのかいまいちわからない
でも何かが悲しいのさ
だから今 風に吹かれて探しているんだ
その答を風の中に

赤茶けた夕暮れがやがて夕闇にのみこまれたら町に灯りがポツリポツリつきはじめるだろう
そしたら僕も多分寝るだろう

ただごゆっくり
くつろいでいたい
面倒は嫌いだ
ただごゆるりと
眠っていたいよ
人混み避けて

風に吹かれてみたけれど何ひとつわからなかったよ
それでもこの時間意味がないとは思えないのさ
その気持ちがもうけた時間の意味
そんな気持ちをきっと抱くために人は風に吹かれるんだよ

黄昏ているばかりじゃないことを町中に叫びたい
声にならない思いがあるってことを
言葉じゃ伝えられない気持ちがあるってことを

風に吐き出して
少しストレス消えた

こんなもんでいいじゃない
曖昧なこと
世の中 好きでしょ
だから僕も曖昧に生きたいの それだけ

決められた道
まっすぐたどるだけじゃわからないことあるのは事実だよ

過ちから知る新事実はあるよ。

2009/07/28 (Tue)

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