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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[588] 小さなラブソング
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕の瞳はさっきまで濁っていて
都合の良いこと以外なにも見えなかったけど
もう濁りもなくなったから君がよく見えるよ

君の顔はしばらく見ない間にずい分やつれたね
僕はなぜか君を抱きしめていた
君の涙に胸が熱くなって
二人の心に灯る炎が消えてしまう前に
今夜どうか出来損ないの愛を完成させようよ

小さなラブソング
やさしいメロディにのせて奏でようか
君の元へ幸せを運び届けるために
僕はロマンスみたいな輝きに満ちた日々をあずけたい
このからだ全部で君を包みたい

愛することの傷みも尊さも知ってきた二人はもう一度
イチから歩き出すよ
今度という今度は心濁らせたりはしない
偽りなどに負けない真実を導き出そう
二人が進む愛のバージンロード
笑顔の花で埋め尽くそう
愛の行く末に倖あれと祈りながら。

2007/03/03 (Sat)

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