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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[699] 蛾と蝶。
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


暗く音もない闇の中を飛びかう
貴女はまるで蛾のように
その甘いリンプンでどれだけの男をだましてきたの?

巧みな言葉と抜群のプロポーションで
どれだけの悪行を尽くしてきたの?

私にさえ貴女はウソをついた
私の羽をうらやましがって
貴女は私にカラダを赦したの?

何をそんなに欲しがっているのか
何がそんなに満ち足りないのか
貴女はいつも得られたもの以上のモノを求める

もっと…もっと…とあなたは私が差し出したモノ以上のものを欲しがる
まるで光を求め群がる汚らしい羽をひらひらさせながら
暗闇をさまよう蛾のようだ

貴女を見ていると
蛾を見ているようで
いつも吐き気がするんだ
それでも君への愛を絶やすことはない
それが蛾の貴女を愛してしまった
蝶としての私のけじめだから……。

2007/03/17 (Sat)

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