詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
憎しみ妬み裏切り
色々な感情がひしめき合って
人間のどす黒い心の奥にあるような
そんなものすべてを明かしてしまう
他人の心をかいま見れる密告会
但し条件がある
『その会で話したこと
聞いたことを号外する行為を禁じる
もし規則を破った場合
死をも覚悟されたし…………』
そして今宵も
青白いロウソクの揺れる中
密告者たちはそれぞれの陰口や悪口を滝のように喋り始める
まるでその姿は
生気のない人形が魂を持って話をしているようだ
それぞれがそれぞれに話を持ち寄り
顔を見せないよう素性をを隠し
それぞれが偽名を使い参加している
まるで陰口を言うのを楽しんでいるように
どこからか笑い声や
時には同情するようにすすり泣くような声が響く
それはすべて参加者の声であるが
仮面の下から聞こえるその声は常人には理解できない不気味さがある
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