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甘味亭 真朱麻呂の部屋


[868] 悲しくて淋しくて
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


曇り空ぐずついた空模様
今日も雨が街を濡らしている
やることもなく家でゴロゴロしてる僕
雨戸をたたく横殴りの雨
こんな日は気持ちまで滅入ってくるんだ

悲しくて淋しくて
気づけばいつも土砂降りの雨の中
孤独に佇んでいる
瞳に映る途絶えない人の流れ
まるでビデオのスローモーションのようだ
庭の鉢植えの花が雨に濡れ
今にも倒れてしまいそうなほどひどくうなだれている

胸の奥にある歯がゆいあの日のお別れ
雨はただそんな気持ちもお構いなしに降り続くけど
僕の胸の中にはまだ
君の言い放った
サヨナラの言葉が何度も悲しく響いてる

悲しくて淋しくて
後味の悪い後悔だけが残り
今虚ろな瞳を空に向けて
言葉にならない声で
嗄れきったノドをふるわせて
必死に助けを求めてる
必死に救いを求めてる

降り続く冷たい雨に濡れ
靴の中まで雨水が入ってきても
ずっと誰かの愛を探してる
ずっと戻らぬ君を名残惜しんでる。

2007/04/03 (Tue)

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