詩人:甘味亭 真朱麻呂 | [投票][編集] |
張り裂けそうな胸の傷みは
悲しみの度合いを物語る
今日もまた立ち直れずに部屋に閉じこもる
窓の外では雨が降ってる
まるで僕の心感じとったように
雨は少しずつ少しずつ強さを増す
独りの寒さに堪えてる
見えない何かに怯えて
一人泣いた夜
いつも隣には孤独
先の見えぬ不安からか
すべては遠ざかる
あの日から
僕の時間は止まったまま
町は暢気(のんき)に夏祭りの準備
嗚呼、
遠き記憶よ
僕の中に眠る悲しい過去よ
無かったことには出来ないからね
嗚呼、
僕はこのまま
記憶に足を取られ
悲しみの中に埋もれてしまうのかな
そんな事
考えたら
不安で仕方がないんだ
こわくてふるえてしまうんだ。
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