詩人:木菟 | [投票][編集] |
憎しみに満ちた瞳
憎しみに満ちたバケツの中
突然変異など
あり得ないが自然
感情に疲れました
消えないものに疲れました
ごにょごにょ聞き取れないお喋りだけ
止まらない世界
間違い探し
なあんだ、ここか、
正そうか
臭いな
気持ち悪いな
とても綺麗なものなんかじゃなかったんだな
例えばどういうつもりで
美しいなんて吐いたのだろう
好きだなんて思えたのか
笑ってよ
幸せだって夕刊出せよ
揺れ動かない決意とやらを狂ったように見せてくれよ
酷い顔が見たいものだ
でも嗚呼なんだ
猿だった
翼が生えてて飛んでた夢
君を連れていきたかった
見せてあげたかった
詩人:木菟 | [投票][編集] |
ただの液体
心を殺せばいいさ
お前はただの××と××
殺したがりの大きな赤ちゃんがはいはい、よろしく
世の中を汚しまくり練り歩く
それもまた
ただの液体
越えられぬネジ巻き肉体
暇潰と虹色砂時計
なんにも要らないよと叫びたくなる
ごみ箱中の世界は汚すぎて暗すぎて腐っていたけど
外の世界も見渡せば勝手な名だけの大人達が自ら汚していて
平気な顔してすやすやすや、すくすく育てている
味覚を騙す壊す毒入り野菜を
詩人:木菟 | [投票][編集] |
突然神様になれたなら
この世界の全ての生命
今すぐぶっ壊して皆ごろしにしてやる
もしものお話し
今すぐ全て破壊してあげるのだ
たとえ愛しいものでも
全ての者を幸せに楽にしてあげたい
良い 心だ
疑う余地などないだろう
紛れもない純粋なお願い事さ
止めてあげたい
少し眠っていておくれよ
掃除だよ 掃除
みんなの心を未来を綺麗にしてあげるんだ
詩人:木菟 | [投票][編集] |
冷たい季節の予感
震えてる
捏造したく思うの
さむいよ、さむいよ、、
擦り寄ってくる仔猫
わたしも寒いよ
抱きしめたこのこの子の温もりで私が温まる
私の温もりでこの子が温まる
包み隠さない音が響いてる
どこからくるんだろう
心地よく痛く切りつける
泣きたい気持ち殺したくなる
詩人:木菟 | [投票][編集] |
また、発病したのかね
薬指の消火器で消せるのだから
辛くはなかろう
おちゃらけた戯言でも、想定通り傷つくんだぜ
憎しみあいながら 背中でも洗い流しあおうか
あの時 殺しとけば良かったかなぁ
ねぇ、まだ
楽になりたい
遅くはないよ
任せてくれたなら
嘘
笑うことしか出来ないや
詩人:木菟 | [投票][編集] |
雨がぽと ぽと ぽと
涙なら 用途別に 使用してください そういう仕様なので
また 楽しさも わたし は あなたに 使われるために 生かしてもらうために
葉が揺らされている 冷たい雨に打たれて と と と
用水路が じょろろ ちぃょょろろ
鴉が鳴いている 虫も 僕らは 震えながら それでも 動き続ける
鳴いている事に 泣きたくなったり
雨粒 肩に とんてんとん
変わらないでいて 高々とあげた旗
雨より雪より冷たいような眼 身体中痼になって
触れ続ける手を叩きつける訳でもなく 宙に止めて
と どん 数日前蝶と衝突した わたしは 死んだのか 瀕死なのか
胸を痛めることなく 前を向き続け加速した
黄色い黄色い いのち 有る蝶を 蝶を 蝶を 殺めたのです
雨より雪より冷たいような血が 流れ れ つとつとつと ととと
いつかの馬鹿げたお話 眠り続けて すやすやすや
勝手な創作 さよならの創作
目覚めたら 笑ってごらん 真剣な眼が ふざけた眼でも
くり貫いて確かめたがる 僕を 笑って
最後に笑ってほしい そうしたら信じれるだなんて
僕は もう人間じゃないのかも知れない
ぽと と と と
詩人:木菟 | [投票][編集] |
「皆 敵だよ」
「はい、確かにそうでした。」
僕は感心したんだ、
深く深く深く
死んで
殺した
バトンタッチされただけみたいなものだろうか供えるもの何もない許されない
想うこともない
許されない
知られることも
許されない
想うこともなにもかも許されない
もうわからない
許されない想うこともなにもかもない
そして
ほんとうになにもないんだって
また
じん、と
じゅわりと
真っ赤な水分をたっぷり含んだ心を確かめて僕の終わりの日まで
僕はてくてくと歩くし世界の終わりまで
今の歴史をお人形さんが高速で速記しながらその頃どこかで誰かがお気に入りのイカした音楽かけながらハイウェイで飛ばしてる
黄緑色したブランコは正しく揺れている
工場裏では汚れた手袋水道で洗ってパンパンってはたいて干している
毎日帰り際に日課みたいに機械への愛がふと過って喫煙所ではしわくちゃのおじさんとケラケラどうでもいい事で笑っている
少しの沈黙に僕は彼は家に帰ったらどんな夕食を食べているのだろうとか奥さんとの会話とか思いがけずやっぱり想像してしまう
具沢山の温かい汁物と真っ白なご飯それだけ想像して酷く泣きたい気持ちになったりしてる次には高い段差に躓かないように気をつけて廊下にでる
体には良くない鉛臭い場所を抜け出し
僕臭い車に乗り走らせて窓を開けて草の匂いを吸い込む
ローラースケート履いて街を切り取っていって見ていたって哀しくなりそうだ
君がたまらない、なんていった
どうってことない、だろなんて僕は言いたくはないのだけど
簡単に言えてしまうから出来れば君の希望に添う無言だっていいし似合わない場所、なんてことはないよ関係なしに吸い込みたい吸い込んでしまおうよ、草花の匂いも埃ぽい匂いも雨の匂いも土の匂いも。君の涙の匂いとか嗅いでもいいかな、本気でするんだけどそんな嫌なするからさせっかくの可愛い顔がさ 笑ってよ
詩人:木菟 | [投票][編集] |
実感の欠落
死に逝くけれど
死に生きたくはない
携帯を握っているのに握っている感覚がない血が出ているのに
痛みが少ない
おかしな感覚
死に逝く本当の最後の数秒間の瞬間も
緩やかに斜面を滑り落ちて
穏やかな気持ちで眠りにつくようなのかな
遠くで救急車の音
急げ急げ
僕も急げ急げ
洗濯機を回して
掃除して
急げ急げ
脳とにらめっこ
急げ急げ 救急車
急げ急げ 僕