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木菟の部屋


[26] again
詩人:木菟 [投票][編集]


大丈夫

易々と スイスイと 流れ 流れ 落ちれば

また 命の 輝き 何度でも あらゆる 愛を 絶え間なく

忘れ 忘れられ 規則正しく 狂ってもいるけど

ごめんね、笑って。

今日を忘れるんじゃない 忘れられたんじゃない

じゃないよ、

でも痛むのはなんでだろうね

澄みきったものも 場所もないかもね

なんで僕は なにを 見てきたのやら 愛しいよ 嫌だな

僕の言葉は、なんて 消しかけたって

ずっとずっと くだらない話でもしよう

アナタが好きで大嫌いだから お話を聞かせて

ぼくも わたしも 眠りにつくまで

思いつくまま 心が走るまま 駆け回って

にっこり笑って 時に深くため息を吐いて

トンって ポンって 宙に 放てば 煌めくのです

誰かが泣いたり 消えたり 幸せになったり

とても形なき すべすべな全てです 液晶も紙の上も

瞬間 瞬間を よくよく 味わいながら それが一度きりの最高の今の味

先の味 未来の味

震える指先 あたためましょう

お望み読みではなく いまの 偽りなき瞬間 瞬間 きもち

ごめんね 耳障り 目障り だと おもう

おもう

今はこんなに冷えてるのにテーブルの上で

溶けてた バター ぺろりと 指先で すくい舐めてみた

鳴いてるように 感じたから

で 僕は静かに眠りについた

たくさんを殺した今日を正しく終える

終わるつもりで 終わらないつもりで 口ずさもう

僕らはは ちゃんと 拍手を贈るよ

透明になってきたけれど 聞こえなくたっていい

空気を払ったっていい

しんと してる しんとしてる

実は 泣きたい きもち

そして なかないで スイッチぽちして先送りして 見ないように

見なくてもわかるだなんて 跨いでみたり

2011/09/28 (Wed)

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