詩人:あいく | [投票][編集] |
私たちは
体験者ではない
薄れゆく記憶を
行為として
繰り返す事でしか
繋ぎ止める事
叶わないのだろうか
それは歴史の
いろどりと
成ってからでしか
わからない事
なのだろうか
干支も
一周りしてなお
只この日に
思い馳せ
泪垂れ落つ。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
泣く事で貰える
同情などでは
腹の足しにも
ならない事に
気が付いた
ならばと
自ら立って歩いて
腹の足しに
なるものを
探し始めた時
泣いている時に
貰っていたものは
同情だけでは
無かった事に
気が付いた
「それだけ解かれば十分
自分のお腹だけ満たす
それだけでは一人前では無い
もう子供ではないの
さあ一人立ちの時よ。。。」
詩人:あいく | [投票][編集] |
ちょっと昔話な
女の家の
シャンプーの
ポンプの首んとこな
輪ゴムな
巻きつけてあってな
なるほどな
ポンプ下まで
押し込めんように
ストッパーしてんねんな
省エネやな
いい女やん
って思ってんな
そん時はな。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
蝉も蛍も
恋は一夏
かたや
われんばかりに
騒がしく
恋を歌い
かたや
恋をもとめ
しずかに
身を焦がし
同じ一夏限りなら
どっちがいい?
私は
言っといて
なんだけど
どっちもやだね。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
海の水の
青さが欲しいと
その水を
手のひらで
すくって見ても
それは少しの
青さも見せない
ただの水になり
やがて手のひらから
零れ落ちると
また海の青さに
かえってゆく
私が求めていた
恋などは
そんなもの
なのかも知れない。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
オムツに満載
ウンコ漏らした
甥っ子が
笑いながら
駆け寄ってくる
その恐怖に
周章狼狽
あまりの恐怖に
わたしは
近づこうとする
甥っ子の頭を
手で抑えて
未だ言葉通じぬ
事とは知りながら
「どうかそれ以上
近寄らないで下さい
どうか後生ですから
近寄らないで下さい」
と懇願するのだった。。。
詩人:あいく | [投票][編集] |
ひとつ すねるな
ひとつ ぼやくな
ひとつ うらやむな
ひとつ なげるな
ひとつ ためらうな
ひとつ いらつくな
ひとつ むかつくな
ひとつ いつわるな
ひとつ こだわるな
最後に こんな十戒に囚われるな
だってそんな日もあるだろ。。。